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非常時に仮設水洗式トイレになる「マンホールトイレ」

東日本大震災から13年。年月が経つなかで忘れてはいけないことのひとつが、次の災害に備える「防災」です。
先日の能登半島地震でも問題となった災害発生時「トイレ問題」について、その解決のため“あるもの”を活用している自治体を取材しました。

元記事

TBS NEWS DIG
「非常時に仮設水洗式トイレになる「マンホールトイレ」普及が進まない理由は“整備費用1600万円”のハードル」
2024.03.18

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1051582

本文抜粋

マンホールトイレ

実際に活躍している「マンホールトイレ」

宮城県東松島市役所の小田島毅さんです。下水道課に勤務しておよそ25年というプロフェッショナルです。

市内の「野蒜市民センター」に設置されている「災害用マンホールトイレ」です。 いったいどんなトイレなのでしょう?

誰でも簡単に設置できる組み立て式トイレということで、職員と一緒に建てていきます。

マンホールトイレ

まず、災害用マンホールのふたを開け、そこに建屋を建てていきます。

固定用の金具をはめ、屋根を乗せてボルトで固定します。 この作業にも「災害時」を想定し道具を使わずに固定できるのが特徴です。

大久保悠アナウンサー:
「道具を使わないっていうのが、簡単に誰でもできますね」

この日は実は強風が吹いていましたが、そんなときでも大丈夫なように、 四隅をロープで引っ張り、土のうで固定します。 あっという間に建屋の完成です。

マンホールトイレ

便座を固定用のプレートに乗せ、最初に開けたマンホールの上に設置すれば、およそ 20分でトイレの完成です。

大久保アナウンサー:
「立派な仮設トイレの洋式になりますね」

マンホールトイレ

最大の特徴は「水洗式」

見た目は仮設トイレと変わりませんが、「マンホールトイレ」一番の特徴は“水洗式”であることなんです。

東松島市役所建設部下水道課 小田島毅さん:
「大きな災害が発生すると停電や断水が発生します。 そうすると水洗トイレが使えなくなります。人が多く集まる避難所、集会所でマンホールトイレを設置することによって、みなさん安心して使えるようにと整備しました」

マンホールトイレはこんな仕組みに。まずはトイレ使用後、シューターに残ったトイレットペーパーなどを備え付けの水でマンホール内の水道管へ流します。

そして、トイレの横にある手押しポンプを数回押します。すると地中の貯水槽から少しずつトイレ用水槽へと水が貯まっていきます。

この水流の強さにより、それぞれのトイレの下に溜まった汚物が、下水道管へと流されていきます。

大学生がPR動画を制作

実はこの取り組み、 使い方をより広めるためこんな動画も制作されているんです。 動画制作にかかわった仙台市内の大学生に話を聞きました。

その大学生とは「宮城教育大学」の 3.11ゼミナールという “東日本大震災に向き合い教師の役割を考える” 学生主体の組織のみなさんです。

東日本大震災から13年。年月が経つなかで忘れてはいけないことのひとつが、次の災害に備える「防災」です。先日の能登半島地震でも問題となった災害発生時「トイレ問題」について考えます。マンホールトイレ

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